2019年11月2日、秋のヘッドフォン祭2019初日に行われた、final新製品発表会(メディア向け、一般非公開)の檀上、突然S’NEXT細尾社長が取り出したモデルに会場は騒然となりました。
【特報】こちらがfinal A8000!11月中に正式発表あります。 #final #hpfes pic.twitter.com/OvC9Zitu78
— FUJIYAAVIC フジヤエービック (@FUJIYAAVIC) November 2, 2019
final A8000
![final A8000]()
final A8000のコア技術となるのは、
トゥルーベリリウム振動板採用ダイナミック型ドライバーユニット
A8000には、極めて軽量かつ堅牢で振動伝達が早く、理想の振動板材料とも言われる極薄ベリリウム箔(トゥルーベリリウム(Truly Beryllium))を成形した振動板を採用しました。
ベリリウム(元素記号Be)の比重は金属でありながら1.85と軽量で、かつ伝播速度が12,900m/Sと単体元素個体としてはダイヤモンドに次いで速いという、振動板として理想的な特長を持っています。しかし従来「ベリリウム振動板」とされてきたものは、蒸着という手法で樹脂フィルムなど他の物質ににベリリウムをオングストロームの単位で極めて薄く表面にコートするものでした。
それは改善手法として有効ですが、結局はフィルムなど芯となる物質の特性が支配的であり、振動板の材質そのものをトゥルーベリリウムとした際の音や特性とは全く異なります。
ベリリウムの薄箔は堅牢ですが脆いため加工が難しく、製品として品質を安定させるまでにエンジニアは苦労を重ねましたが、その価値がある素材といえます。トゥルーベリリウム振動版の採用は、時間応答の改善につながり「トランスペアレントな音」に大きく貢献します。音の立ち上がりの鋭さや、消えてゆく音の余韻が明確に感じられ、音と音との間の静けさをも感じられるようになります。
こうした優れた素材によりトランスペアレントな音を実現するためには、ドライバーユニットの他の部品や、設計・製造技術についても、素材と同等の高い品質が求められます。私達はダイナミック型ドライバーユニットを自社で開発・製造してきた経験を生かし、トゥルーベリリウムの良さを引き出すことに成功しました。
この他、A8000の極薄軽量で非常に繊細な動きまで再現できるトゥルーベリリウムドライバーのダイナミック型ドライバーユニットの音質に大きな影響を及ぼす筐体構造には、ドライバーの動きを最適化するために、ドライバー前室と二重構造となっているドライバー後室、MMCXコネクター部分の別筐体の四つに分かれる「テトラチャンバー構造」を採用。
前室にはドライバーが筐体にダイレクトにマウントされており、不要な振動が抑えられ音の輪郭が明瞭になる設計となっています。また各々4つのチャンバーにより、量感とタイトさと両立した低域を実現するとともに、音漏れを防ぐ効果も持たせています。自社製MMCXコネクタ+シルバーコートケーブル標準装備・アルミ製キャリーケース付属
フジヤエービックでは実機もお借りしてみました。

A8000付属アルミキャリングケース

ケースは底面?のゴム部分が蓋になっており、こちらから出し入れします。

final A8000

テトラチャンバー構造のステンレス切削筐体

テトラチャンバー構造のステンレス切削鏡面仕上げ筐体

ハイクラスイヤホンにふさわしい美しいルックス。カスタマイズしたかのような装着感、また長期的な使用のための修理可能な構造

きわめてスピードの速い、また微細な音までストレートに伝える「トランスペアレントな音」

トランスペアレントな音を実現するためのfinal独自の評価法「PTM」の研究成果から生まれたフラッグシップモデル
final A8000は本日発表、2019年12月13日(金)より発売開始。フジヤエービックでは本日よりfinal A8000の予約受付を開始致します。
Final A8000 (FI-A8DSSD) フジヤ価格198,000円